SiGMaの覚書

気が向いたら更新

終わりについて

落日よ 夏の終わりの落日よ もしも夏の 陽射が永遠だったなら 緑が永遠だったなら おまえはそれほど 美しかっただろうか 心をゆさぶられただろうか わが友よ たった一人のわが友よ もしも僕らの 若さが永遠だったなら 命が永遠だったなら おまえはそれほど …

衣装を着た思想

思想には衣装を与えてやらなければならない。裸の思想は危険なのだ。そして醜悪である。多くの人間はこれを直視することができない。だから思想は衣装を着せられてから世に送り出される。人間が衣装に身を包んで、醜悪な身体を世間に晒さないようにするかの…

まどろみと夢日記

これは今日の午後のことである。遅めの昼食をたっぷり摂ってうとうとし始めた上に、昨晩の睡眠不足を補う必要もあって、私は横になった。そして怠惰な午後の時間がどれくらい流れたのか分からないうちに、ある体験が始まっていた。 まず思い出されるのは、ノ…

「説明者」であるということ

ありがたいことに人間が何をして生きるかは自由なこの社会.少なくとも建前上はそうなっているわけだ.しかし生きるには多かれ少なかれ金が要る.金は寝ている間に勝手に貯金箱に貯まるものではないから、どうにかして外から獲ってこなければならない(もち…